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*1: 脚注.よ〜するに,こ〜ゆ〜やつです.

新しい文化「Trackback」を使うときの心構え

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最近,「こちらからリンクを張らずに Trackback だけを送ること」についての議論が起きているようです.で,一連のページへのリンクを Stella 氏が「OneSideTrackBack」にてまとめておられます.(一方的なTrackBack)

大体のところは「それが嫌ならば Trackback を受け付けなければ良い」といったところ.Trackback を受ける立場としては私も概ね同じ意見です *1.「嫌なことは,されないようにしておく」ってのが基本ですね.

しかし,今一つはっきりしないこともあります.

そもそも Trackback とは何なのでしょう? 「あなたのページにリンクを張りましたよ」程度のことでは,Trackback を送り,相手のページに自分のページへのリンクを載せる必要はないはずです.リンク先の執筆者は,アクセスログを見ればどこからリンクされているのかは分かるでしょうから.ということは,Trackback を送るということは,(リンク先のページの(執筆者ではなく)閲覧者に自分のページを紹介する行為であると考えることができます.

リンク先ページの閲覧者は,そのページの内容に興味を持ち,より多くの情報を得ようとするときに Trackback を辿るでしょう.ところが,ここで辿った先のページ *2が「こんなページがありました」という紹介だけの内容だったらどうでしょうか *3

この様に考えると,有用な Trackback とは,「リンクした先のページの閲覧者にとって有用な情報が得られるページの紹介 *4」であると捉えることができます.

ここで本題の「こちらからリンクを張らずに Trackback だけを送ること」について考えます.私がまず持った疑問は,「リンクを張る」という行為と「Trackback を送る」という行為のどちらが先に発生するのかということ.これらは,以下のようなプロセスで発生すると私は考えます.

  1. あるページを読む.
  2. 別の意見や新たな意見を思いつき,それについてのページを作成する.
  3. 前提または参考となる内容を示すために,それらのページにリンクを張る.
  4. できあがったページは,自分だけではなく,リンクを張った先のページの他の閲覧者にも有用であると考えられる.
  5. リンクを張った先のページの閲覧者が自分のページ *5を容易に閲覧できるように Trackback を送る.

場合によっては最初の二つは逆になるかもしれません *6.しかし,後半のプロセスは変らないはずです.つまり,私は「リンクを張る」という行為のほうが先に発生すると思うのです.

では,「Trackback を送る」行為が先に発生するのはどういう場合でしょうか....残念ながら私には思いつきません.自分のページから自分のページを参照する必要はなくても相手のページから自分のページを参照される必要はあるという状況が想定できないのです.あえて考えるならば,「Trackback を送った先のページを見てから自分のページを見た閲覧者は,自分のページで得ることはある.一方,自分のページを見てから Trackback を送った先のページを見た閲覧者は Trackback を送った先のページで得るものは何もない」という状況でしょうか.

異論がある方もおられるでしょうが,とりあえず私の考えをまとめます.

  • Trackback を受け入れる側の心構え
    • 受け入れたくなければ受け入れないように設定しておく.
    • 技術的に制限は出来ないが,特定の Trackback を受け付けたい(またはその逆 *7場合は,その受け入れ方針を明確に宣言しておく.
    • 意にそぐわない Trackback が来たら,削除するか無視する.
    • 意にそぐわない Trackback が来ても,(明らかに悪意がある場合を除き)文句を言うのではなくお願いする *8
    • 思いやりをもつ.(これが一番重要)
  • Trackback を送る側の心構え
    • 相手がどのような Trackback を望むのかを考える.
    • 閲覧者がどのような Trackback を望むのかを考える.
    • 閲覧者にとって有用であると考えられる場合にだけ Trackback を送る.
    • つまり,Trackback を辿って自分のページに来た閲覧者が,あらたな情報を得ることが出来ないようであれば,Trackback を送る意味はない.
    • Trackback を送るほど参考にしたのならば,やはりリンク等の出典を挙げるべき.
    • 思いやりをもつ.(これが一番重要)

おまけ

「嫌なことは,されないようにしておく」と冒頭で書きましたが,リンク無しの Trackback を機械的に拒否することは簡単にできるのかどうかを考えてみました.Movable Type の場合,ソースをいじれば出来る *9ようです.とりあえずテスト的なものとして,(MT HOME)/lib/MT/App/Trackback.pm の適当な場所に以下のコードを突っ込んでみました.

if ($tb->entry_id) {
  require MT::Entry;
  my $permalink
    = MT::Entry->load($tb->entry_id)->permalink;

  require LWP::UserAgent;
  my $ua = new LWP::UserAgent;
  my $result
    = $ua->request( HTTP::Request->new('GET', $url ) );

  if ( $result->content !~/$permalink/ ) {
    return $app->_response(Error =>
      $app->translate(
       "Sorry. You must link to $permalink from $url."
      )
    );
  }
}

リンクにこだわるのであれば,もう少しいじる必要がありますね.それに,コメントの中に埋め込むような悪意のある(?)場合も考えれば...
ま,意味不明な Trackback で手に終えないようになるまでは,このコードを実際に使うつもりはありませんが.

追記

(2003/12/10 4:10)

松永英明氏による記事「ラックバックの有効な使い方を考える」を見逃していました.大変読みやすくまとめられています.

が,やはり「そもそも Trackback とは何なのでしょう?」という私の疑問は解決出来ませんでした.やはり「コメントの発展版」なんでしょうか...

「こうすべきだ!!」と強く主張するわけではありませんが,せっかく Trackback という新しい文化が生まれたのに,「コメントの発展版」で終わらせるのは勿体ないと思うのです.

数々の議論が展開されていますが,ほとんどが直接の当事者 *10にしか触れられていないのです.私は閲覧する側についてももっと考えられても良いと思うのですが.

私自身,検索エンジン経由で様々な Blog を参考にすることが良くあります.検索されたページよりさらに多くの情報を得ようとするときに,そこに掲載された Trackback は大変有用なものとなるポテンシャルを持っているのです.

そんなわけで,当事者間だけではなく,閲覧している人たちにとっても 有用な手段となる Trackback 文化へと成長していって欲しいと思います.


*1: もっとも,受けたことも送ったこともないが.外部のサイトに送るのは,このエントリが初めて.
*2: つまり,Trackback を送ったページ.
*3: 内容に関係なく,単純に Trackback 送信元のページを知りたいというニーズは考えにくい.
*4: 本来「有用であるかどうか」は閲覧者が決めることであり,自ら「有用である」と宣言するのは「奢りである」といえなくもないですが.
*5: つまり有用であると考えられる情報を提供するページ
*6: ページを作成しようと考えてから,関連するページを検索エンジンで探してきた場合など
*7: リンクを張らずに Trackback のみのもの
*8: 受け入れ方針見ていない場合もある.共通マナーが決まってない以上はそういったことも考えるべき
*9: 当たり前と言えば当たり前ですが.
*10: つまり Trackback を送る側と送られる側

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一方的なトラックバック 「ネットでの儀礼的無関心」からの派生話題。リンクを張らずにTrackBackを送ったら送り先に注意されたという経験から、TrackBackのマナー、心構え、有効的な使い方など。 2003/12/06 aranxp Trackbackやリンクの問題 サタケ家 トラック... 続きを読む

じゃ,どういった場合に有用なのかという問題があるわけで. 続きを読む

上記リンク集を見ると、TrackBackを使うときの考え方もいろいろですが、私の考えに一番近いのは以下の記事でした。 続きを読む

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